高校は機械科に進み、その後は2年間、高専に通ってから、松本興産に入社しました。父親から故障して使えなくなったカメラをもらって分解してみたりすることで、様々な部品で作られている機械製品に興味を持つようになりました。若い人が多く、モノづくりが思いっきりできる松本興産は入社するのにうってつけでした。仕事はNC旋盤のオペレーター。オペレーターというと、決まったことだけしているイメージがあると思いますが、実際は全然違います。新規品であれば、たくさんの試行錯誤をしながら、顧客からの要求に応えられるよう微調整を続けます。リピート品の同じ設定でも、製品に不良が出てしまうこともあります。また、さまざまな形状の製品の種類を毎日つくっているので、極端に言えば、1日1日向き合う製品が違うんです。その都度、イメージを巡らせて、NC旋盤の設定をしていかなくてはなりません。そのたびに発見がある。そういう意味でとてもクリエイティブな仕事だと思っています。20歳からこの仕事をしているので、中堅社員として難しい仕事を任されるようになり、それをひとつずつクリアすることで、振り返ってみると自分の技術を実感できて、とてもうれしいです。